人の感情の幅は
僕の友人U、曰く、
人の感情の幅や奥行きというのは、子どものときに感じた驚きや感動を超えることはない。
うまく書けないんだけど、子どものときに感じた驚き、そして感動が、その人が持つ感情の幅を決定するということだ。友人Uは時々箴言とも言える言葉を語ることのできる希有な人間なのだが、本人にその自覚がないところが彼の魅力である。
幼児教育がとても大切であることはだれでも知っているが、上のような言葉に接すると、子どものときにいかに多くの驚きや感動を与えてあげれるか、あるいは、そういう場に子どもを置いてあげれるか、というのもとても大事なことだと思う。
昨今の凶悪犯罪の犯人などの情報を聞くときに、彼らの「感情の幅が少ない」ということに気づく。当然人が持っていると思われる感情を、彼らはどこかに置き忘れてきたかのように所有していないことが多いような気がする。それはおそらく子ども時代にそのような感情の幅を作れるような環境にいなかったことに起因しているのではないかと思うのだ。
虐待を受けている子どもが死亡したニュースを聞くと胸が痛む。それと同時に、もしそれらの子どもが普通に成長して大人になったら、それらの子どもはどのような人間になるのであろうか、ということもふと考えてしまう自分がいる。