小バエから学ぶ生存競争

小バエと格闘している。小バエが発生しそうなものはすべて片付けてあるはずなのに、どこからともなくヤツらはやってくる。

小バエの何がイヤかというと、衛生面とかそういうのは全然関係なく、仕事をしているのに目の前を左に行ったり右に行ったり下に行ったり上に行ったり…。目障りなんだよ!!!!! という怒りがふつふつとわいてきてしまうわけで、仕事そっちのけで格闘して、疲れて、眠って、気づくと仕事が全然進んでない…。

昨年は「小バエホイホイ」というものを買ったわけだけど、これは効果はなかなかなんだけど、けっこういい値段する割にはすぐに効果がなくなってしまって、小バエのために何でこんなにお金を使わなければいけないのだ、と思わされることがしばしばだった。

そこで今年は、

こんな感じのものを買ってきた。別になんてことはない、赤いストローにベタベタしたのがついていて、そこにハエがとまって絡め取るという算段だ。こんなんでも400円もする。おそらくこのベタベタしたものだってハエを引き寄せる何かを発していると思うんだけど、これ単体だと全然小バエくんたちはとまってくれない(ダメじゃん)。

小バエとの格闘の中で気づいたのが、彼らはビールが好きなのだ。ビールの空き缶のまわりにブンブン飛んでいるのだから間違いない。そこで、上の赤いストローのところにビールの空き缶を置いてみた。そうしたらすごく取れる。絵の中の黒いのは取れた小バエのつもり。

これで対小バエ戦争に勝利したと思ったのもつかの間、ビールに寄っていかない小バエもいるんだな、これが。ビール+粘着棒パワーでだいぶ数は減ったものの、彼らを我が家から絶滅させることは未だできていない。

こういうのを見て思ったのだ。種の生存のためにはアウトロー(というか変わり者?)な存在も必要なんだ、ということを。小バエくんの誰もがビール好きでビールに引き寄せられたとしたら、それによって全員が罠にかかって死んでしまう。ところが、「おれはビールなんて興味ないもん」という小バエの存在がその種を生き残らせる。

聞いた話だけど、東京大空襲のときに「みんなと同じ方向に逃げたら一緒に死んでしまう」と言って、逆方向に走った家族がいて、それで生き残ったらしい。世の中平穏無事な時には変わり者たちというのは目障りで攻撃やいじめの対象になることが多い。しかし、そうした存在というのは生命に組み込まれた種の生存のための本能なのかもしれない。そんなことを考えたりしているわけだけど、うちの中からは小バエは絶滅してくれ!


検索したら、あった。単体では効果ありません(それ言ったらダメ…
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