IT系の仕事がせっぱ詰まる理由

仕事がせっぱ詰まってきてしまった。忙しい。今は、処理の最中でちょっとした時間があるので、これを書いていられる。しかし、人間、せっぱ詰まると異様な集中力を発揮できるもので、普段の気の乗らない仕事の三日分ぐらいがわずか数時間でできてしまったりする。


それにしても、このIT業界というのは全体的に仕事のスケジュールがせっぱ詰まり気味になる。というか、そうでない仕事のほうが珍しい。建設業界なんかはそうでもないんじゃないかと思う。一時マンションの建設現場で働いていたことがあったけど、粛々と、淡々と仕上げられていくといった雰囲気がある。設計者の設計図からそれほど難しくもなく工数を算出できるノウハウが蓄積されているからかもしれない。


ところが、今やっているソフト開発とかになるとひどいものである。徹夜の連続とか、少なくともあんまり寝れない日が数日続いたりして、どう考えても不健康きわまりない。どうしてこのようなことになってしまうのであろうか。


少し考えてみると、いくつかの要因が見えてくる。


まず第一に、ぎりぎりまで仕様が決まらないことである。ソフトウェアの仕様などというものは机上の空論であって、しかも完成品でさえ目に見えて何かができあがっているという雰囲気があまりない。何となく空をつかむような仕事なのである。


空をつかむようなものを作るのは実に大変だ。特に人間はそういうものに関してはやる気が起きないものである。とりあえず仕様書を作りはするものの、絶対に抜けだらけである。作ってみて、あれはどうなるんだ、これはどうなるだ、とバタバタすることになる。


ともかく仕様を作る段階で、やる気が起きないので(少なくとも僕の場合がそうである、ということなんだけど)、なかなか進まない。現場も、仕様がはっきりしないので、何となく目標が見えずダラダラと作業してしまう。


あっ、処理が終わってしまった。また時間ができたら・・・。