何事もうまくいかないときは

仕事が忙しかった上に、風邪まで引いてしまって、すっかり更新がご無沙汰になってしまった。まだリハビリ更新といったところだ。毎日、絶対に更新されている方たちは本当に偉いなぁと思った。


人生においては、何事もうまくいかないときというのがある。たとえば、風邪を引いているんだけど、知り合いのお年寄りが引っ越しなので手伝いに行き、その間に駐車していたら見事に駐車違反を取られてしまって、交番に出頭した帰りに飲み物を車の中でひっくり返してしまうとか、そういうことだ。つまりは、今日の僕の経験なわけだけど・・・(^^;)。


しかし、考えようによってはもっと全然うまくいっていない人というのもいるだろう*1中越地震の被災者の人とかに僕の踏んだり蹴ったりな体験を話しても、そんなの大したこた〜ない、と言われるに決まっている。


何事もうまくいかないと思えるとき、物事を良い方向に回転させることができるのはただ自分自身である。他のだれもそんな奇特なことはしてくれないのだ。同情ぐらいはしてくれるかもしれないが・・・。


最初は、交番でさんざん愚痴を言ってやろうと思っていた。ボランティア精神を否定されたと言ってやろうと思っていた。とりあえず、交番にだれもいなかったので、警察官が戻ってくるまで「海辺のカフカ」の続きを読んでいたのだが、そのうち、そういう気持ちがなくなってしまった。というのも、愚痴というのはたいていの場合において、自分の気持ちを晴らしてくれるものではないし、それに相手だって気持ちの良いものではない。


なにせ相手の警官だって、日曜日に仕事をしているのであるし、警察官というのは大変な仕事であるし、警察官にはがんばって治安維持に努めてもらわなければならない。だから、たかだか駐車違反をした人の愚痴のためにやる気がなくなったり、自分の職業の意義について自信を失われても困る。むしろ引き続き忠実に職務を(可能ならできるだけ不快な思いをせずに)続けてもらいたい。


ということで、ほとんど聞かれたことに誠実に答えるだけで、帰ってきた。もちろん、精神的動揺のためと思うが、飲み物をひっくり返してしまったが、でも、気分的には良かったと思っている。


雨が続いていやな気持ちがしていたのだけど、でも、雨のために黒く染まったアスファルトの上に、黄色と赤のカエデの葉っぱが落ちていて、そのコントラストが美しかった。自分の思い通りにいかない中にも美しいものを見つけることはできるのだなぁ、と思った。


とはいえ、なんだかんだ言って、ここに書かずにはいられなかったわけで、人の心の中はカオスである。わけ分からないけど・・・。

*1:ただ、僕が思うには、自分より状況が悪い人のことを思って自分を慰めるというのは何か違うと思うんだよね・・・。