バーベキューをしに行く

プロ仕様の烏龍茶というものが存在する


今日は、友だちとバーベキューをしに湯河原のほうに行った。幕山という山のふもとにある“元”キャンプ場である。元来インドア派な人である僕は、アウトドアではからっきし役に立たない人間となってしまうわけであるが、ありがたいことに文明の利器は、アウトドアでの仕事量を軽減してくれ、「仕事していない感」を感じさせないようにしてくれるのだ。


たとえば、バーベキューの基本は火をつけることだが、カセットコンロ用のボンベを燃料として使うバーナーを使って直接木炭に火をおこしてしまう、という素晴らしい手段が提供されたおかげで、新聞紙、小枝、薪などを組み合わせた高度な技などは必要なくなったのである。したがって、こういうところで不必要に女の子の評価がダウンしてしまうという悲しい状況を何とか回避できるのだ(^^;)。


火がついてしまえば、あとは焼くだけで、焼き鳥、カルビ、椎茸、ナス、豚タンなどを焼いて、ビールを飲みつつ食する。うまくないわけがない。


食べてしまったあとは、標高625メートルの幕山を登ってみることにした。山のきれいな空気を使って有酸素運動ができるのだから、しない手はない。とは言うものの、この登山道はかなり角度が急であるように思う。汗をだらだらかきながら登った。でも、やはり頂上に着いたときの気分はなかなかのものである。そして、頂上の草原(くさはら)にごろんと大の字に寝転がると、目の前には空しかない。他に何もない。自分と相対する空だけだ。曇っていたために青空ではなかったが、なんと言えばいいか、曇の中を自分の体が押し上げられていくような、そのような感覚に包まれた。山登りも悪くない、と思った。


さて、登りも汗だくだったが、足に来るのは確実に下りだ。歩幅を小さくして不必要な転倒を避けるように努力するわけだが、足に常に力を入れていなければならない。疲れる。。。明日は間違いなく筋肉痛だろう。いや、年だから明後日とかに来てしまうのだろうか。


山を下ったらそのまま車に乗り込んで、近くの温泉に向かった。「ゆとろ嵯峨沢の湯」という温泉で、ここは源泉が毎分300リットルわき出しているらしい。


風呂は、「こちょうの湯」というほうだったので、建物内にある風呂と、露天風呂、穴蔵的なものと、打たせ湯、という構成だった。偶数日か奇数日かということで男湯と女湯が入れ替わるみたいなので、日によって違うタイプの構成になるようだ。


値段が1000円ということで、気持ち的にはもう一タイプ別の風呂があると良かったなぁ、とは思ったが、でも気持ちよかった。足だけつけてぼーっとし、腰までつかってまたぼーっとし、肩までつかって我慢する、というのを繰り返していた。こういう時の、何か考えているようでいて実は何にも考えていない時間というのが好きだ。