「京セラ AH-K3001V」★★★★☆

たぶん二ヶ月ぐらい前だと記憶しているけど、それまで持っていたAir H”の128KbpsのPCカードを機種替えして、京セラのAH-K3001Vにしてみた。通称「京ぽん」というやつである。京ぽんがどんな機種であるかは、いろんなレビューとかを見れば良いので、それは置いておくとして、二ヶ月使ってみて思った点なんかを書いてみたい。


最初はけっこう京ぽんでWebページなんかを見ていたんだけど、最近はほとんど見ていない。これは遅いからというよりも、見る必要があんまりないということに起因している。実際にWebページを見るときの表示速度は、もちろん速くはないものの、思っているよりも速い印象を受けた。ただ、これはあくまでも主観なので、あしからず。


しかし、出先でWebページを見る場面というのは何かあるだろうか。少なくとも自分の場合はあんまりない。ただ、通勤とかを考えると、その時間に、いろいろなニュースサイトを見て回ったり、日記ページなどの読み物的なページを見て回るにはいいように思う。僕の場合は、在宅なので通勤時間がないし、自宅にいるときはわざわざ京ぽんでWebページを見る必要はない。


で、今現在、京ぽんを積極的に活用しているのはEメールだ。京ぽんは、普通のどこかのPOPサーバーのアカウントにアクセスしてメールを受信したり、普通のSMTPサーバーを利用してメールを送信したりできるわけで、外出時でもちょっとした仕事のメールの返信ぐらいだったらできるのだ。これは便利である。メールの送受信の速度もそんなに遅くない。もちろんこれも主観なのだけど、1通あたり数秒という感じだろうか。


ただ、メールを保存しておくメモリの容量が何しろ少なすぎるのが、もっとも残念な点である。あんまり詳しく調べていないけど、だいたい1.5MBぐらいだったと思う。フロッピーディスクと同じぐらいだ。これはいくら何でも少なすぎる。


このメモリ容量の少なさがどういう影響を及ぼすかというと、メールの内容によっては10件程度を受信しただけで「メモリが一杯です」なんて出て、受信できなくなってしまう。もちろん、既読メールは自動的に削除されていくけど、それでも、最高でも40件ぐらいが受信件数の限度となる。


一つのメールアドレスを長く使っている人は分かると思うけど、いろんなところからいらないメールが送られてくる。パソコンでは、自動的に振り分けルールを作成してゴミ箱行きにしているメールでも、京ぽんではあくまでも他のメールと同じ「一通」であることに代わりはなく、それによって貴重なメモリを食ってしまう。


そんなわけで、しばらく京ぽんでメールの受信とかをしていないと、受信するメールが数百件になっていたりして、何回も接続して受信して既読に変更して、ということを繰り返すことになる。だから、普段からこまめにメールを受信しておくように気をつけていないと、いざというときに肝心なメールを受信するのにえらい苦労をする羽目になる。


せめてヘッダだけを受信して、本文を読みたいメールだけ本文を受信するというような仕組みがあるとすごくうれしいのだけど・・・。もしかするとそういう機能はすでに搭載されているのだろうか。


最近では、auの携帯なんかで、普通のWebサイトが見られるようになったりしているようであるけど、現実的に定額制でないとあんまり使う気がしないのが真実なところではないかと思う。そんな中で、定額制で、しかも普通のEメールの送受信ができる京ぽんはなかなか魅力的な端末ではあるのだ。これで、上にあげたような不満点が解消されれば、本当に最高の端末だと言うことができるのだけどな〜。