アレッポの石鹸

アレッポの石鹸


友だちの奥さんは肌が弱い。その人のおすすめの石鹸があるという。僕ははっきり言って敏感肌でもアトピーでもないし、お肌のハリを女の人ほど気にしなければならないわけでもないが、ものは試しで、簡単にできることなら何でも試してみたい性質である。ひょんなことで、その石鹸が売っている小田原のお店に一緒に行ったので、僕もついでに買ってきた。1個500円ぐらいだったように記憶している。


これは、シリアのアレッポというところで作っている石鹸らしい。詳しいことはここを参照していただくとして、見た目はとても石鹸とは思えない姿をしている。茶色くてゴツゴツしてて少しいびつな四角形をしているのだ。


アレッポの石鹸の原料は、主にオリーブオイルである。ということで、使用時の感触が違うというか、石鹸とはこうあるべき、という観念を少し広げてしまうような石鹸だ。


アレッポの石鹸を手に付けてみると、泡があまり立たず、微妙に茶色っぽい、それこそオリーブオイルを煮詰めたような(まさにその通りなのだが)液体が付着する*1。これが普通の石鹸とは違って、けっこうヌメヌメしている。


それで、これを洗顔などに使うと、気分的にはオリーブオイルを塗り付けているような気分になるのだ。聖書の中には頭に油を注ぐという表現がけっこう出てくるけど、こんな感じなのかなぁ、意外と気持ちいいかも、などと思いつつ、一通り洗顔して普通にシャワーで洗い流す。


本来、水と油は相いれないものだが、シャワーで洗い流すと、けっこうさらっと流れる感じだ。そして、おどろいたことに、ベタベタ感もオイルっぽさも残らず、たしかに肌がしっとりするようである。しっとり感も何となく自然な感じで好感のもてるしっとりさであるように感じた(どこがどういうふうに好感が持てるのかは説明が難しい)。これはなかなか良いかもしれないです。

*1:写真を見ると、茶色っぽいのは表面だけなような気がしなくもない。使い込むと色が変わるのかも。