初大原
大原は初めて行く。京都駅からバスで揺られて約1時間。往復するだけで2時間かかるわけで、そうとう余裕がないと来れないけど、結論としてはぜひ行ったほうがいい。
三千院
京都・大原と言えば、三千院。
三千院の見どころはやっぱり庭かな。建物のほうは、墨絵コンテストみたいなのがやってたりして、趣とかそういう方向性とは違う感じ。庭はけっこう広くて写真を撮りたくなるようなポイントがいっぱいある。苔むす緑のじゅうたん、かわいいお地蔵さん、紫陽花、ところどころ顔を出すキノコ、趣のある池。なかなか歩いていても面白いです。
僕が写真を撮っている横で、「わたしは写真なんて大嫌い」なんて言いながら通り過ぎて行ったおばさんがいたなぁ、そう言えば。
その人は仏像の前に行っては熱心に拝んでいたので、ここはお参りするところよ! 写真を撮るなんてもってのほか! ということなんだろうなぁ。まぁ、そういう気持ちも分からなくはない。
しかし、どうなんだろう。そういうことにいらだっているようだと、釈迦の心にはまだまだ到達できないんじゃないかな。そのおばさんがいらだちをあらわにしながら足早に通り過ぎていくその横には、苔の間から顔を出しているキノコがいたり、モミジを通った光の映る池があったりするわけで、そういうものを見逃しているのは実に惜しいことだと思う。
宝泉院
宝泉院は以前にJR東海のCMにもなったことがあるんじゃないかな。額縁庭園で有名。窓(というのか?)の近くに赤いじゅうたんが敷いてあって、そこで抹茶を出してくれるからそこから庭を眺めたくなるんだけど、でも絶対に部屋の後ろのほうで見たほうがいいのだ。
意外と侮れないのが、宝泉院の庭園。額縁庭園とは別の庭園で、狭いながらなかなかしゃれていて必見。
音無しの滝
三千院から音無しの滝に向かう途中に来迎院というのがあるんだけど、観光目的にはお勧めしない。何にもないし、庭も特に大したことない。それで400円は高い。人も一人もいなかった。さもありなん。
滝はスローシャッターで撮るのがいいんだけど、手持ちだとこれが限界。三脚は持ってってなかったからな…。
新幹線
僕はたぶん、速くて快適な乗り物が好きなんだと思う。新幹線はそういう点で理想的な乗り物だよな。速い上に普通の電車よりもはるかに揺れが少なくて快適。
窓の外をどんどん通り過ぎる夜の景色を眺めながら、僕の心のモヤモヤも一緒に吹き飛んでいくようだと思ったけど、けっきょく新幹線は僕の心を晴らしてはくれなかった。でも、それでいいのだ。