「いま、会いにゆきます」★★★★★

いま、会いにゆきます


何気なくワーナーマイカルのページを見ていたら、おおっ、今日は1,000円の日だ、という非常に安直な理由から映画を見に行った。みなとみらいのワールドポーターズにあるワーナーマイカルに行ったのだけど、ここはe席リザーブというので簡単にチケットが取れるので、もっと近い映画館があるにもかかわらず、そこに行ってしまう。


さて、「いま、会いにゆきます」。原作のレビューを読むと、内容が薄っぺらでしょぼいという話が多かったため、見に行く気はもともとはそれほどなかった。がしかし、そこは竹内結子だし、映画のほうはけっこう評判がいいみたいだから見てみたい! ということになった。


いや〜、良かったです。まず、なんと言ってもキャスティングがいい。そして、タイトルの「いま、会いにゆきます」のせりふの意味がいい。この言葉だけをぽんっとタイトルに配置すると、なんとも安直感漂う雰囲気を醸し出してしまうものの、ストーリーを把握したときに語られるこの言葉の意味はなかなか重い。


あんまり言うとネタばれになってしまうため控えるけど、それを持ち出しちゃうとどうしても出てくるパラドックス問題とかもある。だけど、そんなことはいいじゃないか、竹内結子はかわいいし(関係なし)、子役の子もかわいいし、同じ職場の女の子役の子もいいし(ますます関係ないけど、市川実日子というらしい)、と思えてくる。


ストーリーも確かにそれほど深みがあるわけではないと言ってしまうこともできるように思える。しかし、少なくとも僕が見た感じでは「世界の中心で、愛をさけぶ」よりははるかに描かれている生と死と愛する人への向き合い方がより真摯なもののように思える。


ただ、キャスティングがいいと言ったけど、高校時代のためにわざわざ別の役者を使う必要があったのかな〜、ということは思った。高校生のときも竹内結子中村獅童でやって欲しかったな。持ち出すところじゃないかも知れないけど、冬のソナタだってねぇ、あのペ・ヨンジュンが高校生役やってましたから。大人が高校生を演じている違和感と、全然別人が高校生を演じている違和感のどちらがより違和感を感じるかと言えば、やっぱり後者でしょう?


映画の最後に、館内でけっこう笑っちゃっている人がいた。なんでだろう? って最初思ったんだけど、あれはたぶん、あまりにも泣いてしまったことの照れ笑いなんだろうね。


貼り付けた画像のシーンの色のコントラストが好き。