今日の一日

青空ランチでもドトール(^^;)


いよいよ今日である。ジョアン・ジルベルトのコンサート。何となくドキドキしてきた。途中40分フリーズしようが別にいいや! と思えてきた。フリーズしたあとの演奏がすごい、とどっかに書いてあったからだ。つまり、気持ちが乗ってこないと演奏しないのかもしれない。「そんなのプロじゃない」と言う人もいるかもしれないけど、どんなにプロでも気持ちが乗らないときだってあると思う。そういうときに無理矢理演奏して、いまいちなまま終わらせるか、それとも、気持ちが乗るまでちょっと待つことによってすばらしい歌と演奏を聴かせるか、そういうことなんだ、と考えている。


さて、話は変わって、今日は、気持ちがいいのもあって(それだけじゃなくていろいろしなきゃいけないことがあったからだけど、当然)ぶらぶら町を歩いていたら、いいトイレの香り、もとい、金木犀の香りがいたるところから風に乗って流れてきた。


まったくもって金木犀というのは不運な植物かもしれない。「金木犀の香り=トイレの芳香剤の香り」というパブロフの犬的な連想が頭の中に完全にできあがってしまっている。今となってはいろいろな種類の香りがあるのだけど、たぶん以前はそうじゃなかったんだろうね。確かに、日本に普通にある植物の中であれほど香りの印象が強いのは、金木犀沈丁花ぐらいじゃないだろうか。そしてたぶん、金木犀のほうが芳香剤として使いやすかったんだろう。それが金木犀にとっては不運だったな、と思うのである。


金木犀が昔から日本にあったのかは分からないけど、もしあったとしたら、平安時代の貴族に美しく短歌として歌い上げられていたに違いない。金木犀の香りをかぐと君を思い出すよ、みたいな(べたべただけど)。それが現代ではこの有様である。


そして、お昼は市民の森に行ってみんなで青空ランチをした。ああいうところに行くと、天井がないからかどうか分からないけど、とっても晴れ晴れしたさわやかな気分になって会話が弾むね。とても楽しかった。